講演会・フォーラム
「食育・地産地消促進計画」の基本理念である「たのしく食べて、楽しく知る」を
実践するため、食のフォーラムを開催しています。
◇おとふけ食のフォーラム2025◇
令和7年2月8日(土)~9日(日) 開催予定
◇おとふけ食のフォーラム2023秋◇
日時 令和5年9月16日(土) 12:00~
道の駅おとふけ「なつぞらのふる里」にて、カレーバトル(十勝ひとりぼっち農園withおとふけ食のフォーラム2023秋)を開催しました。
(1)カレーバトル
3チームによるカレーバトル (試食)、投票により順位を決定 横山裕二氏(漫画家) VS 咲-Xiao- VS OKSS~おとふけ子ども素材最恐チーム~
優勝 OKSS~おとふけ子ども素材最恐チーム~(音更こども体験隊特別チーム)
(2)トークショー
コーディネーター 荒川義人氏(札幌保健医療大学客員教授)
パネリスト 横山裕二氏、吉木沙紀氏、井手剛氏、小野信次会長
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◇おとふけ食のフォーラム2023◇
音更町ふれあい交流館にて、おとふけ食のフォーラム2023を開催しました。
日時 令和5年2月19日(日) 10:00~
第1部
10:00~11:00『身近な食べ物がもたらす心身の健やかさ~たのしく食べて楽しく知ろう~』 札幌保健医療大学 荒川義人 教授 音更町の食育・地産地消促進計画の実践について ほか
11:00~11:15『おさとうのおはなし』
日本甜菜製糖(株)執行役員芽室製糖所長 菊池文夫 氏
11:15~13:00 料理教室『お砂糖でコクと風味up』 料理家 栂安信子 氏 豆乳きなこフレンチトースト、フルーツコンポート、身体を温めるジンジャーミルクティー
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◇おとふけ食のフォーラム2020◇
令和2年2月22日(土)音更町ふれあい交流館にて、おとふけ食のフォーラム2020を開催しました。
第一部では、『音更産食材を使った親子料理教室』と題して、フードディレクター貫田桂一氏をお招きし
音更産の地場野菜などを使った親子料理教室を開催いたしました。
第二部では、「やさしい食育でテストの点数をアップさせる!?」をテーマにミニ講演会を開催いたしました。
フォーラムの内容を一部ですが、紹介させていただきます。
第一部 『音更産食材を使った親子料理教室』 | |
・料理教室会場 |
・優しく説明してくれる貫田シェフ |
・丁寧にお手本を見せてくれる貫田シェフ。 |
・こちらも丁寧にお手本を見せてくれる貫田シェフ。 |
・男の子達も真剣です。 |
・参加した子供達もすぐに仲良しに。 |
・笑顔がとっても素敵な貫田シェフでした。 |
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・料理完成! 豚肉の焼きカツレツ。 |
・料理完成! 音更産野菜のオードブル。 |
・みんなで試食会をしました。 |
・参加者の方々と、熱心にお話をされていました。 |
第二部 ミニ講演会『やさしい食育でテストの点数をアップさせる!?』 | |
食育の大切さを、時折、ユーモアを交えながら教えて頂きました。 参加者の方々もメモを取りながら、熱心に聞いていました。 |
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貫田桂一さん、ありがとうございました。
参加された皆様、ありがとうございました。
◇おとふけ食のフォーラム2019◇
平成31年3月24日(日)音更町共栄コミュニティセンターにて、おとふけ食のフォーラム2019を開催しました。
第一部では、『ホテルポールスター札幌総料理長による料理教室』と題して、ホテルポールスター札幌で
総料理長を務める藤田伸幸さんをお招きし、音更産の地場野菜などを使った料理教室を開催いたしました。
第二部では、森崎博之さんをお招きし、「生きることは食べること」をテーマに講演会を開催いたしました。
食育の大切さや北海道農業の素晴らしさを語っていただき、会場は大いに盛り上がりました。
フォーラムの内容を一部ですが、紹介させていただきます。
第一部 『ホテルポールスター札幌総料理長による料理教室』 | |
・わかりやすく説明をしてくれる藤田総料理長 |
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・参加者された皆様、和気あいあいとした雰囲気でした。 |
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・作った料理をさっそく試食。 みんなで食べると、より美味しくなりますね。 |
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第二部 講演会「生きることは食べること」 ・来場者の皆様に、語りかけながら講演をされました。 |
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・来場者の皆様も、とても熱心に聞いていました。 |
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・わかりやすくて、面白くて、とても勉強になりました。 |
◇おとふけ食のフォーラム2018◇
平成30年3月10日(土)音更町共栄コミュニティセンターにておとふけ食のフォーラム2018を開催しました。
今回は「食べられるのに捨てられる~おいしく残さず食べるには~」をテーマに、エコ料理教室や料理実演会、
講演会や映画「0円キッチン」の上映会をおこないました。
フォーラムの内容を一部ですがご紹介します。
村田ナホ先生・浦木明子先生によるエコ料理教室の様子 | |
左が浦木明子先生、右が村田ナホ先生 |
熱心に聞いていた参加者の皆様 |
村田ナホ先生によるミニ講演会の様子 |
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浦木明子先生によるエコ料理実演会の様子 |
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小野信次音更町長による講演の様子 |
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・食品ロスについてのパネルのほか、大豆を使ったレシピやキッチンサポーターの紹介など 楽しいパネルもたくさん展示しました。 |
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◇おとふけ食のフォーラム2015◇
平成27年3月1日に音更町総合福祉センターにて、音更町の「食」と「農」を多くの方々に伝え、「魅力」を知ってもらうため、「おとふけ食のフォーラム2015」を開催しました。フォーラムの内容を一部ご紹介します。
1 直売所と学校給食の関係性 ~地産地消を進めていくためには~
株式会社シンセニアン 勝本 吉伸 氏
農産物直売所を拠点とした地産地消、食育、地域の農業の発展につながる話をし、今後、音更の農業の方向性、発展性を考えるうえでの参考になればと思います。
農産物直売所は全国的に見て、今もなお、お店の数が増えている。つまり、消費者の農産物直売所に対する関心の高さを示している。
日本一の売上を上げている福岡県の伊都菜彩という農協運営の直売所は、年間34億円もの売上を誇り、多くの農産物が店内に山積みにされ、多くのお客が買い物にきている。これは地域の農産物がたくさんあってこそ、多くのお客が来店するお店となっていることが、はっきりとわかる事例である。
私が以前店長を務めていた奈良県明日香村の50数坪の小さな直売所は、2年前に3億円を売り上げた直売所である。地域の多くの方々に支持され、品ぞろえをしっかりすることによって、開店前には行列ができるほどの賑わいとなり、同様のことが、多くの直売所でも見られているのである。
農産物直売所が各地で賑わっている背景には、消費者が直売所の商品のおいしさに気づき始めていることがあげられる。
直売所の商品は大きく分けて二つある。一つは地域の農産物(野菜や果物)で、二つ目は加工品(味噌、つけもの、ジャム、おもち、惣菜、お弁当など)で、特に地元の女性グループの方たちが製造した加工品はとても人気となっている。
農産物直売所とスーパーのアンケート結果を分析すると、どんな事に意識して商品を選びますかという問いに、どちらも1番が鮮度、2番が価格となるのだが、大きな違いは、直売所は鮮度と価格の差が大きく、スーパーは鮮度と価格の差が小さいということである。これは直売所の方が、スーパーに比べ価格の安さを重視する割合が少ないということであり、このような結果から直売所の野菜は新鮮でおいしいものであれば価格は二の次ということを表しており、直売所にとって、ひとつの特徴になっている。
直売所で野菜を購入するお客の中に、野菜はまず優先的に直売所で購入し、直売所にない野菜をスーパーで購入する人が多く存在する。その人たちは鮮度でいいもの、おいしいものを買いたいと思っているのである。
消費者は新鮮な野菜のおいしさ、農家の女性が作る手作りの加工品のおいしさに気づき始めていることが、直売所が賑わっている理由のひとつなのである。
消費者は直売所で野菜を購入することを楽しんでいる。直売所ではほうれん草を一つ買うにしても、ひとつひとつ手に取ってじっくりラベルを確認しながら、最後に一つのほうれん草を買い物かごに入れる。
つまり、農産物直売所には同じ種類の野菜でも、色・大きさ・形のちがい、土や根が付いているなど多様性のある野菜が並んでいる。消費者は、その中から自分の買いたいものを選び出しているのである。しかし、スーパーの野菜は規格が統一され画一的なものしかなく、選ぶことができない。
直売所の特徴を表す一番大きな部分はショッピングを楽しむことである。多様性のある野菜から消費者が楽しみながら商品を選び出すことがとても重要で、直売所では規格を決めてはならないと言うことである。
直売所では、めずらしい品種の野菜や目にしたことのない荷姿の野菜を見て、思わず声を出してしまうほど、驚きながら購入することができる。
買う楽しさを提供する具体例として、色や大きさの違うトマトをきれいに詰めた「トマトの宝石箱」、ミニサイズの野菜だけを袋に詰め、実際に瓶に詰め展示もしている「ピクルスセット」、曲がっているきゅうりだけを袋に詰めた「きゅうりの反抗期」など、スーパーでは見かけない楽しいアイデアに富んでいる。このような、ちょっとした工夫がそのまま売れ行きにつながっているのである。
直売所にとって、売り方の工夫により、生産者が直接消費者に自分の商品をPRできるということが重要な部分なのである。
じつは、消費者はスーパーと同じ様な同じ見た目、売り方では、価格の比較が優先されるが、めずらしい野菜や見たことのない売り方では価格の比較は起こらずで、安売り競争をする必要がないのである。
直売所にとって、いろいろなアイデアを出して売り方を工夫し、消費者が商品を楽しんで購入できることがとても重要なことである。
また、めずらしい野菜は、消費者にとって手が出しづらいので、味の特徴や調理法など明記し、野菜のおいしさが実感できるようにすることも必要なことである。
直売所の商品には生産者の名前が入っていることで、お気に入りの生産者を見つける楽しさがある。生産者の名前が分かると、以前購入した商品が、とてもおいしかったら、その生産者のファンになるし、品質がわるくおいしくなかったら、その生産者は拒否されることになる。
直売所では、地場産業を確保するための取り組みとして、地元の農産物の種類や量を増やしていくことが、絶対欠かせないことである。
そして、給食に地元の農産物を導入するにあたって、この地域の野菜栽培の拡大が必要で、いくら納入したくても野菜の種類や数量が確保されなければ供給が不可能なのである。
今後、食育に焦点を当てて、地産地消を進めていくためにも、この地域での農産物の種類、量を増やしていくことが当然のことなのである。
農産物の種類や量を増やす方法として、野菜ごとに1年間の販売状況をグラフ化することが1番重要である。地元の野菜と地元以外の野菜の販売状況が把握できるので、栽培対策の方向性が明確になる。
直売所では、他地域からの仕入れは地産地消の観点から否定的に思われるが、実際にこの地域で、どの野菜がどの時期にどれだけの量が不足しているのかということがわかり、来年度の栽培方針を見つけ出すことができ、地元の農産物の種類や量を増やしていくための近道となるのである。
北海道では冬に期間がほかの地域に比べ長いが、路地で栽培できる期間に、どれだけ栽培が可能か、出荷する期間を広げられるかが、この地域での地産地消を広げていくうえで必要である。
直売所に、地産地消を進めていくための拠点としての位置付けをする。直売所では、適切な時期にどの野菜の種や苗を生産者に配布するかなど、栽培対策を指導し、地域の農業が成長、発展するための手助けをする役割を果たすのである。
学校給食における直売所の役割を、奈良県明日香村における事例で紹介する。
献立作成から地場農産物納入、精算までの流れ。事前に直売所と学校給食の担当者が、どのような農産物をどのくらい準備できるのか、直売所から使ってほしい野菜を要望したりなどの綿密な打合せを行い、給食センターが直売所へ注文する。直売所が出荷者と適正な価格の設定をし、見積を給食センターへ提出する。納入明細により、納入者の選定、発注、納入するまで細やかに対応をする。
直売所と学校給食センターの間において綿密にやり取りをしながら、互いに連携し、地元にあるものを間違いなく給食に使ってもらうため、毎月の話し合いは特に重要である。
精算は直売所が生産者に振り分け、直売所は生産者から販売手数料を受け取る。このようなシステムで直売所が給食センターに地元の農産物を納入するための拠点となっているのである。
システムづくりの課題としては、どこでだれが給食の納入を担うのかということである。
給食センターのレシピづくりのため、事前に、納入可能な農産物を提示する必要があり、地域においてどの生産者がいつごろ収穫できるのか、どういった品目をどれほど栽培しているのかなどの知識持った担当者の存在が重要であり、また、農産物の市況の動きを理解し、商品の品質をチェックし、精算の煩雑さを効率的に行う能力なども必要である。このようなことから、地域の農産物の集まる直売所が一括して請け負うことが理想的であり、実際にうまく機能していたのである。
給食センターに納入する農産物は、規格をそろえないと調理する手間がかかり、イチゴなどの大きさが違うとケンカのもととなるので、品質及び規格をそろえることが重要である。
そして、直売所には、生産者が直接納入する場合、納品を忘れることがないように予防したりフォローする役割もある。
最後に、地場の農産物を使った給食とは、地元の食材の納入することだけでなく、「食育」活動へ広がりを持たせることである。食材を納入した生産者が学校で給食前にその地域の農業の話をして、その後で子供達と一緒に給食を食べる。そして、子供達が生産者の圃場へ行って実際に農産物に触れ、農業体験へと広がって行くのである。
地元の農産物を使う量が給食センターで増えるにしたがって、子供たちの食べ残しが減ってきたという話を耳にする。地元の農産物、新鮮な農産物、地産地消が広がることによって、無意識のうちに子供たちの中に、地元の生産者が作ってくれた地元の野菜を食べることに対しての感謝の気持ちや、自分の地域に新鮮でおいしいものがあることを知ったことによる地域のほこりが芽生えているのではないかと思っている。
今後ますます、この地域において、地産地消、食育を広めていくうえで、農産物直売所をしっかりと形作ることが重要になる。売り上げを伸ばしていける直売所の体質をしっかりと確立することによって、多くの集客が可能となり、学校給食に納入できる地元の農産物の量も確実に増えていくのである。
以上のことから、農産物直売所が、地域の農業を発展させる拠点、地産地消を広めていくための拠点として、確固たる形としてこの音更で形作られるとすれば、今後の音更の農業の将来性、発展性に強く結びついていくと思われる。