ブックタイトルTHEおとふけ製家庭料理レシピBOOK

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概要

THEおとふけ製家庭料理レシピBOOK

貫田シェフのご紹介フードディレクター 貫ぬ きた田 桂けいいち一プロフィール おとふけには、おいしい食材がたくさんあります。調べてみると、それは土地の豊かさに関係しているようでした。火山性の黒土や褐色系の白っぽい土など、町内には土壌の種類が多く、おなじ農産物でも風味の違いが出てくるようです。例えば、ニンジン。ふつう、ニンジンの料理は白コショウを使いますが、黒いコショウで味のよくなるニンジンが収穫される黒土地帯もあるのです。参考までに、フランスには産地統制制度があり、ワイン用のブドウは、畑ごとに格付けされることがあります。これは、同じ生産者の畑でも、土の質や水はけなどでワインの味覚が異なり、おいしく育つ特定の場所がある、というようなことを示しています。農産物には、そういった土地固有の「風土の味=風味」が出てきて、同じ品種でもかなり違う味や香りになったりするのです。 これからは、個人や地域で、「おとふけ黒土ニンジン」や「おとふけ黒土アズキ」などの名称で、一歩進んだブランド化を進めることも視野に入れてはいかがでしょうか。 次に、地元では、特産品をもっと食べてほしいと思います。農家は、その農産物をプロより上手に調理できて、農業女性が料理人に、「当地の風味を生かした料理」はこれだ!というような指導をしたり、地域住民が主体となってブロッコリー料理のコンテスト等を開催してもいいと思います。本来、食材生産地は、その食材の加工品や料理を売るべきで、本州や外国から、ブロッコリーの料理を食べるために音更を訪れる、というようなマチになってほしいと思っています。1960 年生まれ、札幌市在住。大阪の調理師学校を卒業し、札幌市内のホテルなどで修業。32 歳でホテル料理長となり14 年間勤めた後、早期退職して2007 年、ヌキタ・ロフィスドを設立しました。現在は、北海道食育コーディネーターのほか、講演や食に関する指導・演出をするフードディレクターとして活動中!おとふけ産食材の優位性について5