音更大袖振大豆を使った味噌づくりレシピ
音更大袖振大豆
◇音更町の大豆
音更町で初めて大豆が植えられたのは明治16年と言われており、これは芋や麦より早かった事になります。
日本の大豆生産を担ってきた音更の大豆ですが、水田転作の大豆が増えていく中で北海道では1番多い作付面積となりました。
現在の主力品種はユキホマレRで音更の作付面積の半分以上を占めています。あとは音更大袖や黒豆のいわいくろ、納豆用の小粒大豆ユキシズカなどです。
◇音更町で生まれた音更大袖振大豆
なかなか地名が付いた豆にはお目にかかれませんが、音更大袖振大豆は誕生から既に半世紀を超えて栽培されているレジェンドな作物です。
音更町中音更の農家、川元豊一氏が種皮が緑色の青大豆(流通業者は大袖振と呼んでいた)の中から大粒で冷害にも強いものを繰り返し選抜して栽培し、徐々に町内外で評判になっていきました。
音更大袖は在来種だったので、道立農業試験場における品種比較試験により、平成3年になって優良品種に採用されました。
品種名は音更大袖ですが、流通段階での銘柄名は音更大袖振大豆となります。 音更大袖振大豆は他の品種よりも風味が良く人気も高いのですが、栽培が難しいため、収穫量と栽培面積が少ない品種でもあります。
◇音更大袖振大豆のウリは
「甘くておいしく、健康にも期待できる」です
音更大袖振大豆はその甘さから、お菓子の原料として評判が高く、豆腐にしてもおいしい豆腐となるため、日本各地のお豆腐屋さんで音更大袖振大豆が使われています。 また、イソフラボンが多品種の約2倍含まれており、骨粗しょう症の更年期障害の予防・軽減に効果があるほか、コレステロールや中性脂肪を低下させる抗酸化作用や、発がん抑制作用など健康面でも優れた効果が期待できます。
地元では、枝豆としておいしく食べられているほかに、音更町ふれあい交流館の加工室を利用した「味噌」作りが盛んです。
「納豆」や「味噌」として、町内の渡部食品や農協系スーパーで製造販売され、「きなこ」「無添加きなこねじり」等が道の駅おとふけ「なつぞらのふる里」やエーコープおとふけ等で販売されています。